「金融緩和時に気を付ける事」。それは「総資産売上高」に関することです。
資産を人が回転させて売上になるとします。
金融緩和は借入が容易に多額になるということです。経済危機時に金融緩和が行われるのは資産の回転が悪化しているのだから回転が良化するまでの間、資産を増大させ回転が悪くても売り上げを維持する目的で借入を容易にするのが当初の目的だと考えます。
即ち金融緩和により借入を行った場合、総資産が増加するのが第一段階として必要と言う事です。
経済危機の入り口に立った時「現金ポジションをとる」という言葉を聞きます。
これは危機を向かえるにあたり予め借入を行い手持ち現金が増加し総資産を確保、回転が落ちても売上を確保する方策です。
唯、経済危機は永久ではありません。通常の回転率に戻ります。
その際、従前の総資産売上高に戻ることが望まれます。
金融緩和時、借入が容易な為元々持っていた総資産を回転させる力を見失ってしまうケースがあります。
回転させる力はそれこそ企業の力の源泉です。
一時期の金融緩和によりその力を失わない注意も必要です。